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犬の「タンパク質もれ」って何?見逃したくないサインと食事のお話

Sep 10
9 min read

Updated: Sep 13

飼い犬の健康診断の結果に悩む飼い主

「健康診断でアルブミンが低い。」

「タンパク質が漏れているかもしれません。」


獣医師さんからそんな話を聞くと、


「ちゃんとお肉を食べさせているのに、タンパク質が足りないの?」


と思ってしまいますよね。


でも、ワンちゃんの「タンパク質もれ」は、単純なタンパク質不足とは少し違います。

問題は食べる量が足りないことではなく、体の中に残しておくはずのタンパク質が外へ失われてしまうことです。


この記事では、少し難しそうな「タンパク質もれ」について、どんなトラブルなのか、どんなサインに気をつければいいのか、食事で何ができるのかを順番に見ていきます。



「タンパク質もれ」とは? 漏れ道は「腸」と「腎臓」の2つ

実は、「タンパク質もれ」という名前の病気がひとつあるわけではありません。


動物病院で「タンパク質が漏れている」と言われた場合、主に次の2つが考えられます。


腸から漏れる「蛋白漏出性腸症(PLE)」

血液中の大切なタンパク質(特にアルブミン)が腸の中へ漏れ出し、ウンチと一緒に体の外へ失われてしまう状態です。


PLEはひとつの病名ではなく、さまざまな腸の病気によって起こる「状態」のこと。背景には、次のような病気があります。


  • 慢性的な腸の炎症

  • 腸リンパ管拡張症

  • 消化管の腫瘍

  • その他の腸の病気


たとえば腸リンパ管拡張症では、小腸のリンパ管が広がって正常に働けなくなり、リンパ液と一緒にタンパク質が腸へ流れ出てしまいます。


腸がただ「消化できない」のではなく、体の中にある栄養まで腸へ逃げてしまうのです。



腎臓から漏れる「蛋白漏出性腎症(PLN)」

腎臓には、血液をろ過する「糸球体(しきゅうたい)」というフィルターがあります。

健康なときは、必要なタンパク質を血液中に残す仕組みになっています。


ところが、このフィルターが傷つくと、本来残すべきタンパク質までオシッコの中へ通り抜けてしまいます。これが蛋白漏出性腎症(PLN)で、強い蛋白尿が代表的なサインです。


糸球体が傷つく原因には、感染症や炎症、腫瘍などが関係することもありますが、原因がはっきりしないケースもあります。



ひと目でわかる! 腸と腎臓のちがい


腸から漏れる(PLE)

腎臓から漏れる(PLN)

どこへ漏れる?

腸 → ウンチ

腎臓 → オシッコ

主な背景

腸の炎症、腸リンパ管拡張症、腫瘍など

糸球体の病気(感染症・炎症・腫瘍・原因不明など)

食事の方向性の一例

タンパク質を確保しつつ、脂肪を抑える

タンパク質量などを病状に合わせて調整する


同じ「タンパク質もれ」でも、原因も食事の考え方も違う。


だからこそ、まずは「どこから漏れているのか」を調べることが大切です。


見逃したくないサイン

腸から漏れている(PLE)とき

  • 下痢・軟便が続く

  • 吐くことが増える

  • 食べているのに痩せてくる

  • 筋肉が落ちてくる

  • 元気や食欲に変化がある

  • お腹が膨らんでくる

  • 足などがむくむ


下痢・嘔吐・体重減少が代表的ですが、症状の出方にはかなり個体差があります。

腎臓から漏れている(PLN)とき

  • 元気がない

  • 食欲が落ちる

  • 痩せてくる

  • 水をたくさん飲む・オシッコが増える

  • むくみ

  • 高血圧


ただし、初期には目立った症状がなく、健康診断の血液検査や尿検査で初めて見つかることもあります。


特に注意したい「アルブミンの低下」


アルブミンには、血管の中に水分をとどめておく働きがあります。


アルブミンが大きく減ると、水分が血管の外へ移動しやすくなり、腹水・むくみ・胸水につながることがあります。胸に水がたまると、呼吸が苦しくなることもあります。


呼吸が荒い、苦しそうにしているといった様子があれば、早めに動物病院を受診してください。


元気がないキャバリア

タンパク質が漏れると、どんなウンチになる?

飼い主さんにとって一番チェックしやすいのがウンチですよね。


腸からタンパク質が漏れるPLEでは、やわらかいウンチから水のような下痢がみられることがあります。


小腸のトラブルでは、一回あたりのウンチの量が増えることもあります。


また、腸リンパ管拡張症などで脂肪の吸収もうまくいかなくなると、便の中に十分吸収されなかった脂肪などが含まれる場合があります。


ただし、ここには大きな落とし穴があります。

「普通のウンチだから大丈夫」とは限らない


PLEのワンちゃんでも、

普通に近いウンチをしているケースがあります。


実際、消化器症状がほとんどないのに、低アルブミン血症や腹水だけが見つかるケースも報告されています。

そのため、

「ウンチが普通だから腸は大丈夫」

とは言い切れません。

逆に、軟便になったからといって、すぐに「タンパク質が漏れている」と判断することもできません。

ウンチだけで判断しない

チェックしたいのは、ウンチ+体重+食欲+元気+血液検査です。

特に、


「ずっと軟便が続いている」

「食べているのに痩せてきた」

「最近、お腹が妙に膨らんできた」


といった変化が重なる場合は、一度動物病院で相談してみましょう。

ワンちゃんのうんちを拾う飼い主

食事で気をつけること

ここで最も注意したいのが、

タンパク質が漏れているなら、高タンパクな食事をたくさん与えればいい

とは限らないことです。


むしろ、どこから漏れているのかによって食事管理は大きく変わります。

腸から漏れている場合

PLE、特に腸リンパ管拡張症が関係している場合には、

脂肪をかなり抑えた食事

が重要になることがあります。


脂肪の吸収には腸のリンパ管が関わるため、食事中の脂肪を減らすことでリンパ管への負担を抑えるという考え方です。


PLEの栄養管理では、十分なタンパク質を確保しながら低脂肪にする食事が用いられることがあり、腸リンパ管拡張症では特に低脂肪食が重要とされています。

また、食事に反応するタイプの慢性腸症では、

加水分解タンパク食や、それまで食べたことのないタンパク源を使った食事

を獣医師の指導のもとで試す場合もあります。

腎臓から漏れている場合

一方、腎臓の糸球体からタンパク質が漏れている場合は考え方が変わります。

腎疾患では、


  • タンパク質量

  • リン

  • ナトリウム

  • オメガ3脂肪酸

  • 総エネルギー量


などを病状に合わせて調整することがあります。


糸球体疾患では、食事中のタンパク質量を適切に調整することで蛋白尿を減らすことが治療の一部になる場合があります。

つまり、


  • 腸から漏れている子 =「タンパク質をしっかり確保したい」場合あり。

  • 腎臓から漏れている子 =「タンパク質量を調整したい」場合あり。

ここが大きな違いです。


タンパク質量を抑えたフレッシュフードを食べるパグ

WANMARTなら何を選べばいい?

ここは誤解してほしくない部分です。


WANMARTの商品を食べれば、タンパク質もれを予防・治療できるということではありません。


すでに低アルブミン血症や蛋白尿を指摘されているワンちゃんは、自己判断でフードを変更せず、まず原因を調べてもらうことが最優先です。


そのうえで、健康なワンちゃんの普段の食生活として意識したいのが、

「必要なタンパク質を、余計なものを増やしすぎずに摂る」


という考え方です。

普段の食事なら「PERFECT Horse」

WANMARTのPERFECT Horseは、馬肉・内臓・軟骨・骨・血液などを組み合わせたホールフードです。


100gあたり、

タンパク質21g・脂質3.7g

となっており、動物性タンパク質をしっかり摂れる食事のひとつです。


日頃から体重や筋肉量を保ち、必要な栄養をきちんと摂ることは、ワンちゃんの健康管理の基本です。


PERFECTイメージ


ただし、ここでひとつ重要な注意点があります。


「低脂肪のお肉=PLEの治療食として使える」という意味ではありません。


治療で求められる脂肪量は、「100g中何g」という数字だけではなく、食事全体のカロリーに対する脂肪量などで判断します。


そのため、PLEや腸リンパ管拡張症と診断されたワンちゃんにPERFECT Horseを使う場合も、必ず獣医師に相談してください。

PERFECT Horse (馬)
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トッピングなら「馬うまミンチ」

馬うまミンチは赤身馬肉を中心とした、高タンパク・低脂質のシンプルなトッピングです。


WANMARTでは食事全体の半分程度までを目安として案内しています。


健康なワンちゃんの、


「いつものご飯に動物性タンパク質を少しプラスしたい」


という使い方には取り入れやすい食材です。

ただし、これも病気になったワンちゃんへ「減ったタンパク質を補充するため」にたくさん与えるものではありません。


馬うまミンチ
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水分補給ならボーンブロスも

普段あまりお水を飲まないワンちゃんには、食事から水分を摂る工夫も大切です。


WANMARTのボーンブロスは、水分補給の補助としていつものご飯に加えることができます。


ただし腎臓病などで栄養制限を受けている場合は、ミネラルやタンパク質なども含めて食事全体を考える必要があります。


治療中のワンちゃんには、こちらも獣医師に確認してから使いましょう。




「防ぐために食べる」より、毎日の変化に気づくこと

残念ながら、

「これを食べればタンパク質もれを防げる」という食品は、現在のところ分かっていません。


だからこそWANMARTでは、特定の食材だけに頼るのではなく、

毎日のご飯・ウンチ・体重・元気をセットで見ること

を大切にしたいと考えています。

例えば、

「最近ちょっとウンチがゆるいな」

だけなら、一時的な体調変化かもしれません。

でも、


「ウンチがゆるい」

+

「体重も減ってきた」

+

「食べているのに筋肉が落ちてきた」


となれば、意味が変わってきます。

ワンちゃんは、

「なんだか最近、体からタンパク質が漏れているみたい」

とは教えてくれません。

だからこそ、日々の小さな変化を見つけられる飼い主さんの目が、とても大切なのです。


食べているのに痩せていく。その裏に「タンパク質もれ」が隠れていることも


ワンちゃんの「タンパク質もれ」は、

タンパク質を十分食べていないという意味ではありません。


体に残しておくはずの大切なタンパク質が、腸からウンチへ。

あるいは、腎臓からオシッコへ。

失われてしまう状態です。

特に、

  • 下痢や軟便が長く続く

  • 食べているのに痩せる

  • 筋肉が減ってきた

  • 元気がなくなった

  • お腹が膨らんできた

  • 足などがむくんでいる

といった変化が重なったら、早めに動物病院へ相談しましょう。


そしてもうひとつ覚えておきたいのが、

「タンパク質が漏れているから、お肉をたくさん食べさせよう」と自己判断しないこと。


腸と腎臓では必要な食事管理が違います。


まず原因を知る。


そして、そのワンちゃんに合った食事を考える。


WANMARTも、「何をたくさん食べるか」ではなく、「その子の体に合うものを、必要な量だけ」という視点を大切にしながら、ワンちゃんの毎日の食事をサポートしていきたいと思います。



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